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子どもの防災グッズ|年齢別に足すものリスト

子どもの防災グッズ|年齢別に足すものリスト

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市販の「防災セット 4人用」を買って、ひと安心。……のつもりが、よく見ると中身は大人向けの保存食とアルミブランケットばかり。おむつも離乳食も、当然入っていません。

子どもがいる家庭の防災が難しいのは、必要なものが半年ごとに変わるからです。おむつのサイズも、食べられるものも、履ける靴も、気づけば別物になっています。

この記事では、大人だけの備えに「足すもの」を年齢別に整理しました。

  • 大人の備えと何が決定的に違うのか
  • 0〜1歳/1〜3歳/4〜6歳/小学生の年齢別リスト
  • 液体ミルクの正しい扱い方
  • 一般的なリストに載っていない3つの備え
  • サイズ切れを防ぐ見直しの仕組み

なお、水の量・携帯トイレ・分散収納といった全世帯に共通する基本は別記事にまとめています。まだの方は先にそちらを読むと、この記事の位置づけがわかりやすくなります。

防災グッズリスト|0次・1次・2次に分けると迷わない

目次

大人だけの備えと、決定的に違う3つのこと

1. 持ち出し袋に、ほとんど何も入らない

持ち出し袋の重さの目安は、大人ひとりでも女性で10kg程度まで。しかもこれは平らな道を歩く前提の数字なので、実際にはその半分を狙うほうが現実的です(根拠は上の記事に書きました)。

ところが小さいお子さんがいる場合、避難は「子どもを抱っこして徒歩」が原則です。ベビーカーは段差や瓦礫で使えなくなる可能性が高いためです。

つまり子どもの体重も含めて10kg。3歳児で体重14kgなら……そう、この時点で目安を超えます。リュックはほとんど何も入れられません。

大人だけなら10kgのリュックを背負えるが、14kgの3歳児を抱っこすると上限を超えることを示した図

ここは現実を直視して、1次持ち出し袋は思い切って軽くするほうが現実的です。おむつ数枚と水、抱っこひも。それくらいでいい、と割り切るほうが安全です。かさばるものは自宅の備蓄(2次)に回します。

2. 在宅避難の優先度がさらに高くなる

自宅が無事なら避難所へ行かず自宅で過ごす「在宅避難」は、どの世帯にとっても基本です。ただ小さいお子さん連れの場合は、より強くそちらを選びたい理由があります。

夜泣き、走り回る、いつもと違う環境で眠れない。慣れない集団生活の中でこれらを抱えるのは、親にとっても子どもにとっても消耗が大きいためです。

在宅で数日過ごせるだけの水・食料・トイレを家に置いておくことが、そのまま「避難所に行かなくて済む」という選択肢になります。

3. 備蓄の中身に賞味期限より短い「サイズ期限」がある

保存水は5年もちますが、Mサイズのおむつは半年でサイズアウトします。離乳食も同じです。

3年前に用意した防災リュックを開けたら、Sサイズのおむつだらけだった——これは本当によくある話です。子どもの備えは「買ったら終わり」が通用しません。見直しの仕組みは記事の後半にまとめます。

年齢別|足すものリスト

0〜1歳(乳児)

このくらいの月齢が、いちばん専用の備えを必要とします。

  • 液体ミルク(詳しくは次の見出しで)
  • 粉ミルク、使い捨て哺乳瓶または紙コップ
  • 消毒不要のミルク用アイテム
  • 紙おむつ(今のサイズ+ワンサイズ上も少し)
  • おしりふき(大量に。手拭き・体拭きにも使えます)
  • 離乳食のレトルトパウチ、ベビー用スプーン
  • 抱っこひも
  • バスタオル(おくるみ・授乳ケープ・敷物に)
  • 母子健康手帳のコピー
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液体ミルクは「災害時の主役」になり得ます

粉ミルクは、お湯・水・消毒済みの哺乳瓶がそろって初めて使えます。断水・停電時にこれをそろえるのは、かなり大変です。

その点、液体ミルクは常温のまま哺乳瓶に注ぐだけ。東京都も、乳児のいる家庭向けに液体ミルクの備蓄をすすめています。

押さえておきたいポイントは3つ。

  1. 賞味期限は容器によって大きく違います。江崎グリコ「アイクレオ赤ちゃんミルク」(紙パック)が常温9か月、明治「ほほえみ らくらくミルク」(缶)が18か月。福島県も保存期間は容器包装によって違うため表示を確認するよう案内しています
  2. 開封したら保存できません。明治は「開封したものは、2時間以内にご使用ください」、グリコは「開封後はすぐに飲みきってください」としています。いずれも飲み残しは与えないのが共通のルールです
  3. 温めるなら湯せんで。明治は同じページで電子レンジによる加熱を禁止し、湯せんをすすめています

なお、災害時に初めて飲ませようとして、赤ちゃんが飲んでくれないケースもあります。普段から一度は試しておくのがおすすめです。

賞味期限は保存水の5年に比べればずっと短いので、これこそローリングストック向き。月に1本ずつ普段の外出で使って、使った分を買い足すのが現実的です。

1〜3歳(よちよち〜イヤイヤ期)

  • おむつ、おしりふき(卒業直後でも念のため数枚)
  • 子ども用の飲み物、ストローマグ
  • ベビーフードや、やわらかいレトルト食品
  • お気に入りの小さいおもちゃ、絵本
  • 着替え(汚す前提で多めに)
  • 抱っこひも
  • 折りたたみの補助便座、またはおまる

歩けるけれど長くは歩けない、いちばん抱っこの負担が大きい時期です。持ち出し袋の軽量化を最優先にしておくと安心です。

4〜6歳(未就学児)

このあたりから、自分の小さなリュックを持てるようになります。

  • 自分用の小さいリュック(水筒、お菓子、ハンカチ、小さいおもちゃ程度)
  • 好きなお菓子(甘いものは気持ちを落ち着かせてくれます)
  • 塗り絵、シールブック(避難所で静かに過ごせるもの)
  • レインコート
  • 靴(サンダルではなく、走れる靴)
  • 連絡先カード

「自分の荷物は自分で持つ」経験そのものが、いざというときに効きます。中身は軽いもので構いません。

小学生

  • 自分用の防災リュック(水500ml、非常食、ライト、笛)
  • 笛(ホイッスル) — 声を出し続けるのは体力を消耗します
  • 連絡先カード
  • 数日分の常備薬
  • 防災ずきん、またはヘルメット
  • 学校の避難ルールを書いたメモ

小学生になると、親と離れている時間に被災する可能性が一気に上がります。学校、学童、習い事、友達の家。モノをそろえること以上に、次の「はぐれたときの約束」が重要になってきます。

一般的なリストに載っていない備え3つ

1. 迷子・はぐれ対策

災害時、親と子が別々の場所にいる可能性は十分にあります。保育園、学童、公園、習い事。

やっておきたいのは次の3つです。

  • 連絡先カードをつくる……子どもの名前、保護者の氏名、携帯番号、アレルギーの有無、持病を書いた小さなカード。ラミネートしてリュックや上着の内側に入れておきます
  • 集合場所を決めて、実際に歩いておく……「はぐれたらここ」を家族で決め、一度は歩いて確認します
  • 災害用伝言ダイヤル(171)を練習する……NTT東日本によると、毎月1日と15日、正月三が日、防災週間(8月30日〜9月5日)、防災とボランティア週間(1月15日〜21日)に体験利用ができます。小学生なら使い方を覚えられます

どれもお金がかからず、今週末にできることばかりです。

2. 心のケアになるもの

見落とされがちですが、とても大事です。

慣れない環境、暗さ、大人の緊張。子どもにとって災害は、大人以上に不安な出来事です。いつものぬいぐるみ、絵本1冊、好きなお菓子。かさばらない範囲で「いつもと同じ」を1つ入れておくと、子どもの不安が少し軽くなります。

避難所や在宅避難で静かに過ごすためにも、シールブックや塗り絵は実用性が高いアイテムです。

3. 食べ慣れたものを、多めに

食料の基本的な考え方は大人と同じですが、子どもの場合は「食べ慣れているかどうか」の比重がさらに大きくなります。ストレスのかかる状況で、初めて見るものを口にするのは大人以上に難しいためです。

レトルトごはん、パックのおかゆ、ベビーフード、いつものお菓子、ロングライフ牛乳。普段のスーパーで買えるもので構いません。むしろそのほうが回転させやすく、備蓄として長続きします。

ローリングストックの始め方|備蓄食品リストと続けるコツ

サイズ切れを防ぐ、半年ごとの見直し

子どもの防災グッズは、中身がすぐに合わなくなるのが最大の弱点です。

  • おむつのサイズが変わる
  • 離乳食の月齢が進む
  • 靴と服のサイズが変わる
  • 好きなお菓子が変わる
  • 通う場所(園・学校・学童)が変わる

チェックするタイミングは、「防災の日(9月1日)」と「3月11日前後」の年2回に決めてしまうのがおすすめです。ほかの記事と同じ日にそろえておくと、備蓄も持ち出し袋もまとめて見直せます。カレンダーやスマホのリマインダーに、いま登録してしまうのが確実です。

見直しの手順はシンプルに3つ。

  1. リュックを開けて全部出す
  2. サイズと期限が合わないものを日常使いに回す(捨てない)
  3. 今のサイズのものを買って入れ直す

サイズアウトしたおむつをそのまま使い切れば、無駄も出ません。

なお、東京都の東京備蓄ナビは、家族構成に子どもの年齢を入力すると必要量を計算してくれます。「うちの場合は何がどれだけ必要か」を出すのに便利です。

試しに「大人2人(男女)+0〜2歳の子ども1人・集合住宅・ペットなし」で入力すると、7日分としてこう出ました。

品目必要量
水59L
液体ミルク42食
粉ミルク(スティック)42食
使い捨て哺乳瓶42個
アレルギー対応離乳食21食
おむつ70個
お尻拭き7パック
除菌ウェットティッシュ210枚

同じ条件から子どもを外すと、水は42L、除菌ウェットティッシュは140枚。子ども1人が増えるだけで水は17L、ウェットティッシュは70枚増えます。

見てのとおり、増える分のほとんどはミルクとおむつと衛生用品で、リュックに入る量ではありません。子どもがいる家ほど在宅避難の備えが効いてくる、というのはこういうことです。

おむつの70個は1日10個の計算。ミルクは1日6食分です。「うちはもう少し少ない」という場合も、サイズアウトを見込んで少し大きめを1パック足しておくと安心です。

まとめ

  • 持ち出し袋は子どもの体重込みで重さを考える。目安は男性15kg・女性10kg、抱っこで簡単に超えます
  • 在宅避難の優先度がさらに高い。家の備蓄を厚くするほうが現実的
  • 0〜1歳は液体ミルクが鍵。紙パック9か月・缶18か月と期限が短いので回転させる
  • 4歳以降は自分の小さなリュックを持たせる
  • 小学生ははぐれたときの約束をモノより先に
  • 連絡先カード・心のケア・食べ慣れたものは一般リストにない大事な備え
  • 年2回、サイズと期限を見直す日を決める

全部を今日そろえる必要はありません。まずは連絡先カードを1枚つくるだけでも、確実な前進です。

水の量や携帯トイレの数、置き場所の分散など、世帯共通の基本はこちらにまとめています。

防災グッズリスト|0次・1次・2次に分けると迷わない

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参考にした情報

※持ち出し袋の重さは公的機関が示す「目安」で、体力や避難経路によって変わります。液体ミルクの賞味期限や取り扱いは製品により異なります。購入前に各製品の表示をご確認ください。

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